毎日何気なく開け閉めしている冷蔵庫。でも、気がつくと中がごちゃごちゃしていたり、奥に何が入っているのかわからなかったり、なんだかニオイが気になったり……そんな経験ありませんか?
冷蔵庫は毎日使う場所でありながら、お掃除や整理整頓はついつい後回しにされがち。でも実は、見た目以上に汚れがたまりやすく、放っておくと雑菌やカビ、ニオイの原因になることも。
しかも、食材のムダや食費の増加、調理中のイライラにもつながってしまうかもしれません。
でも安心してください♪この記事では、忙しい方やズボラさんでも、無理なく楽しくできる冷蔵庫の掃除と整理整頓の方法を、初心者の方にもわかりやすく、やさしいステップでご紹介していきます。
「気がついた時がはじめどき」。読み終わる頃には、「やってみようかな♪」と思えるはずですよ。
冷蔵庫内を清潔に保つ掃除と整理のポイントとは?
1. 掃除のベストな頻度とタイミング
冷蔵庫の掃除は、「月に1回の全体掃除」と「週に1回のちょこっと掃除」の2段構えがおすすめです。特に買い出しの前で食材が少なくなっているタイミングは絶好のチャンス。
冷蔵庫の中がスカスカな時は、棚を動かしたり全体を拭いたりするのがとてもラクになります。また、季節の変わり目(特に夏前や年末前)は、においや傷みが発生しやすくなるので、重点的な掃除も取り入れてみましょう。
2. 掃除前にやるべき準備とは?
まずはゴミ袋、ふきん、中性洗剤、重曹スプレーなどを用意しましょう。除菌や脱臭をしたい方は、アルコールスプレーやお酢もおすすめです。
また、庫内の食材は傷まないようにクーラーバッグや発泡スチロール箱などに移しておきます。夏場は保冷剤も一緒に入れておくと安心ですね。手荒れしやすい方はゴム手袋も忘れずに♪
3. 短時間で終わる冷蔵庫掃除の基本ステップ
- 電源を切る(可能であれば)
- 食材を取り出して分類(傷み・賞味期限切れなどもチェック)
- 棚・トレーを外して中性洗剤や重曹で洗う(ぬるま湯を使うと汚れが落ちやすくなります)
- 冷蔵庫の内側を水拭き+乾拭きで清潔に
- 完全に乾いたら、トレーと食材を戻して完了!
全体を通して、15〜30分で終わる作業なので、休日の午前中などにサクッと取り組めます。
4. ナチュラルクリーナーを使った安心掃除術
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、強力な洗剤は避けたいですよね。そんな時は「重曹水(重曹小さじ1+水200ml)」や「お酢スプレー(お酢1:水1)」がおすすめ。
どちらも天然成分で作れるので、手肌にも優しく安心です。特に重曹は脱臭効果が高いので、ドアポケットや野菜室まわりにも使いやすいです。
5. 忙しい人のための「ながら掃除」アイデア
毎回がっつり掃除するのは大変ですが、「ながら掃除」なら気軽に続けられます。たとえば、料理中にこぼれた調味料をすぐ拭く、使い終わったトレーや容器を洗うついでに棚も一緒に洗う、取り出した食品を戻す前に拭き掃除をするなど。
「ついで」「ながら」を意識するだけでも、庫内の清潔感はぐんとアップします。
6. 「庫内の外」も忘れずに!パッキン・ドアポケットの掃除法
冷蔵庫のドア部分にあるゴムパッキンや、調味料を入れるドアポケットは汚れがたまりやすく、つい見落としがちです。黒カビの原因にもなるので、古歯ブラシや綿棒に重曹水をつけて、丁寧にこすりましょう。
隙間の細かい汚れは爪楊枝や竹串で優しくかき出すのもおすすめです。ドアポケットも外して丸洗いできる場合は、ぬるま湯と中性洗剤でスッキリ洗ってからしっかり乾かして戻しましょう。
冷蔵庫内を整える収納と整理のコツ
1. 食材を見やすくするトレー&仕切り活用法
100均の浅いトレーやボックスで「区切る収納」をすると、取り出しやすくなり、どこに何があるのか一目で分かるようになります。さらに、トレーごと取り出せば掃除も簡単に。
たとえば「朝ごはんセット」「調味料セット」などテーマ別にまとめると、調理の時短にもつながります。透明タイプのケースなら中身が見やすくておすすめです。
2. 冷気を妨げない配置のポイント
冷気の流れを妨げると、冷蔵庫の冷却効果が下がり、食品の傷みが早くなってしまいます。詰め込みすぎず、食材の間に適度な隙間を作ることが大切です。
また、冷気吹き出し口の前には物を置かないように注意しましょう。重ねる収納を避け、縦の空間を有効に使う工夫も◎。
3. 清潔を保つための「定位置管理」とは?
食材や調味料の定位置を決めることで、「探す」「戻す」の動作がスムーズになり、家族みんなが使いやすい冷蔵庫に。
たとえば「卵は右下」「納豆はチルド室」「ジュースはドアポケット」など、明確にルールを決めるのがおすすめです。使った人が元の位置に戻しやすくなり、散らかり防止にもつながります。
4. ラベリングで家族も片づけやすく!
誰が見てもわかりやすい冷蔵庫にするためには、ラベリングが効果的。マスキングテープと油性ペンがあれば簡単に作れます。
「和風調味料」「デザート」「要冷蔵おかず」など分類して表示すると、子どもや旦那さんも迷わず片づけてくれるはず。文字だけでなく、イラストや色分けを加えるとさらに親しみやすくなります。
5. 冷蔵庫収納をラクにする100均グッズ活用術
最近の100均には冷蔵庫収納に特化した便利アイテムが豊富に揃っています。引き出し式ケースや縦置きできるボトルホルダー、チューブ型調味料用のスタンドなど、用途に合わせて選ぶと格段に使いやすくなります。
滑り止めシートを敷くと、ケースや食材のズレも防げてストレス軽減にも。自分に合ったグッズを試して、冷蔵庫ライフを快適にしていきましょう♪
ニオイ・菌を防ぐための衛生対策
1. ドリップ・カビ・結露への具体的な対処法
肉や魚を冷蔵庫に入れる際は、ドリップ(汁)が漏れないようにラップやビニール袋でしっかり包むことが大切です。それでも漏れてしまった場合は、すぐに清潔なふきんやペーパータオルで拭き取りましょう。
ドリップを放置すると、ニオイや菌の原因になります。また、冷蔵庫の中は結露が発生しやすいため、こまめにタオルで水分を取り除く習慣をつけると、カビの発生を防ぐことにもつながります。
特に夏場や湿度の高い時期は要注意です。
2. 脱臭剤や重曹の上手な使い方
冷蔵庫の中のニオイ対策には、手軽に使える市販の脱臭剤も便利ですが、コスパを重視するなら重曹がおすすめです。小皿や紙コップに重曹を入れて冷蔵庫内に置くだけで、自然な力でニオイを吸着してくれます。
さらに、お茶がらやコーヒーかすなども脱臭効果があり、再利用できるエコアイテムとして人気です。これらは週1回〜2週間に一度の交換を目安に使うと効果的です。
3. 見落としがちな場所の除菌テクニック
冷蔵庫の中で菌が繁殖しやすい場所といえば、実は「手がよく触れる場所」です。たとえば、ドアの取っ手、チルド室の奥、野菜室の底、ドアポケットの内側などは、意外と汚れが溜まりやすく見落とされがち。
これらの場所は週1回を目安に、アルコールスプレーや除菌シートなどで拭き掃除すると安心です。しっかり乾燥させることも忘れずに!
4. 生ゴミ臭を防ぐには?チルド室・野菜室の衛生管理
野菜や果物の皮などが溜まりやすい野菜室は、汚れやすくニオイの元にもなりやすい場所です。底に新聞紙やキッチンペーパーを敷いておけば、汚れたらすぐ取り換えるだけでOKなので掃除がラクになります。
また、野菜は直接置かず保存袋に入れておくと、水分やカスが散らからず衛生的。にんじんやキャベツの芯など、腐敗しやすい部分の早めの処理も心がけましょう。
5. 冷蔵庫内の温度チェックも忘れずに
冷蔵庫の温度が高すぎると雑菌が繁殖しやすく、食材の傷みが早くなります。一般的には2〜5度が適温とされており、チルド室は0度前後が理想的です。
夏場は温度が上がりやすいため、定期的に温度設定を確認することも忘れずに。また、冷蔵庫用の温度計を使うと、より正確に庫内の状態を把握できます。
食品を安全に保つためにも、温度管理はとても大切なポイントですよ。
冷蔵庫掃除&整理でやってはいけないNG行動
1. 食材を詰め込みすぎるとどうなる?
冷蔵庫の中がパンパンに詰まっていると、冷気がうまく循環できず、庫内にムラができてしまいます。冷気が届きにくい場所にある食材は傷みやすくなり、気づかないうちに腐っていた……なんてことも。
余白をしっかり確保しておくことで、冷気が全体にいきわたり、食品の保存状態も良好に保てます。見た目もスッキリして気持ちがいいですよ♪
2. 匂い移り・雑菌リスクを増やす使い方
開封済みの食品をラップせずに放置すると、他の食材にニオイが移ったり、雑菌が繁殖する原因に。特ににんにく・キムチ・魚など匂いの強い食材は注意が必要です。
保存容器やジップ付き袋を活用し、密閉して保管することで衛生面もアップ。食品が長持ちするうえに、見た目も整って整理整頓の効果もあります。
3. やりがちな「掃除の後回し」習慣
「今日は忙しいから今度でいいか」とつい後回しにしがちな冷蔵庫掃除。ですが、それが何度も続くと汚れがこびりつき、どんどん億劫になってしまいます。
週1回、気になる場所をサッと拭くだけでも十分。完璧を目指すより、「できる範囲で少しだけ」を意識することが継続のコツです。
4. 除菌スプレーを直接吹きかけるのはNG?
冷蔵庫の中に直接スプレーを吹きかけてしまうと、電子部品やセンサー部分に液体が入り込み、故障の原因になることもあります。
また、食品にスプレーがかかってしまうリスクもあるため、必ず柔らかい布やキッチンペーパーにスプレーを含ませてから拭き取るようにしましょう。目に見えない場所こそ丁寧に。
5. 一気に全部やろうとしない!やる気が続かないNG習慣
「せっかくやるなら全部きれいにしたい!」という気持ちは素敵ですが、それが負担になると長続きしません。
今日はドアポケットだけ、来週は野菜室だけ、というように小分けにして掃除するのがおすすめ。達成感も得られやすく、習慣として定着しやすくなりますよ。
今日から始める!冷蔵庫掃除&整理のミニ習慣
1. 5分でできる時短テクニック
「掃除は時間がかかるもの」と思いがちですが、1日5分でも積み重ねれば十分です。たとえば、毎朝お弁当を作るついでに1段だけ拭く、夕食後の片付けの際に野菜室の汚れをチェックするなど、日常動作に組み込むのがコツ。
「汚れを見つけたらその場で拭く」「容器の裏に水滴がついていたらついでに棚も拭く」など、“ついで”を意識した掃除が無理なく続けやすくなります。
2. 週1回のルーティンで常に清潔に
「日曜日は野菜室チェック」「木曜日は賞味期限チェック」など、曜日や週末のタイミングと結びつけておくと、掃除が習慣になりやすくなります。
スマホのリマインダーに入れておいたり、冷蔵庫のドアに小さなカレンダーを貼っておくのもおすすめ。最初は忘れてしまってもOK!「思い出したときにやる」から始めて大丈夫です。
3. 無理せず続く習慣化のコツ
「毎日やらなきゃ!」と気負うと、かえって続かなくなってしまいます。掃除や整理は頑張りすぎず、自分の生活リズムに合ったやり方を見つけるのが大切です。
たとえば「子どもが寝たあとの10分だけ」「日曜の朝にコーヒーを飲みながら1段だけ」など、ちょっとしたご褒美やリラックスタイムと組み合わせるのもおすすめ。
小さな達成感を積み重ねることで、自然と習慣になりますよ。
4. 月1でやりたい「棚の総入れ替え」
月に一度は、冷蔵庫の中身をすべて取り出して棚を丸ごと拭き掃除してみましょう。普段は見落としがちな奥の方やトレーの裏までしっかりチェック。
賞味期限切れの調味料や、存在を忘れていた食材も発見できて一石二鳥です。「第1日曜日は棚掃除の日」と決めておけば、計画的に取り組めます。
防カビや脱臭剤の交換日と合わせておくと、忘れにくくて便利です♪
5. 冷蔵庫掃除を家族で共有するコツ
「どこに何を戻すか」を家族と共有しておくことで、冷蔵庫内が散らかりにくくなり、家事の負担もグッと減ります。簡単なラベルを貼って「飲み物ゾーン」「朝ごはんゾーン」などを明示したり、子どもにもわかるようにイラスト入りの表示をしておくのも◎。
さらに、「今週は〇〇さんが野菜室をチェック」など、家族で当番制にするのも楽しく続けるポイントです。
まとめ

冷蔵庫掃除は、小さなステップに分けて取り組めば、誰でも無理なく始められます。1回にすべてをやろうとせず、気がついたところから少しずつ取り組んでいくのがポイントです。
清潔で整った冷蔵庫は、料理の時短にもつながり、食品ロスを減らせることで節約効果も抜群です。
見た目がスッキリしていると、開けるたびに気持ちまで明るくなりますし、家族も使いやすくなります。
まずは手をつけやすい「ドアポケットの掃除」からスタートしてみましょう。調味料の液だれや埃を拭くだけでも、清潔感がグンとアップしますよ。
小さな成功体験を重ねることで、掃除が自然と習慣になっていくはずです。






